「んんっ」

ベッドに下ろされてから俺は気が遠くなりそうなほどの快感に悩まされている。

ゾロが俺の体中にキスしてるから。

俺の身体に触ってる手がゾロだと思うだけで

俺の身体にキスしてるのがゾロの唇だと思うだけで

俺は快感にのまれていく。

「は・・・ぁっ・・・」

今まで俺の乳首を触っていたゾロの右手が段々と下がっていく。

そして今まで自分以外に触られたことのない俺自身に。

「あ!」

「体中触られて感じたのか。」

「・・・うー。」

「かわいいな。」



かわいい

かわいいって・・・

///////。

「かわいくねーもん。」

「いいや。かわいい。」

「か、かわいくなんかねーよ!」

//////。

「かわいいぜ。」

「も、恥ずかしいからかわいいはやめろ。」

「それじゃ、後ろ・・・・いいか?」

「へ?」

後ろ?

何が?

「後ろ。」

そう言いながら、ゾロの指が後ろの窄みをつついた。

「えと、あの、後ろ、後ろね。」

「そんな緊張すんな。いきなり突っ込んだりしねぇ。」

「う、うん。」

く、口から心臓が・・・・でるかも。

ドキドキなんてもんじゃない!

バックンバックンって表現の方が正しい。

ゾロが自分の腹巻の中からピンクのボトルを取り出した。

「何?それ・・・」

「傷つけねぇためのもんだ。」

キャップを開けて逆さまにするとドロッとした液体がゾロの指を濡らしていく。

「傷つけたりしねぇ。」

そう言うとゾロは俺を下向きに寝かせて、尻を上げさせた。

「ゾ、ゾロ!このカッコやだ!!」

「がまんな。」

「やだ!!」

「ちょっとだけだ。な?サンジ」

そんなやさしい声で言うのは反則だ・・・。

やだ!!って言えなくなるじゃねーか。

「う〜・・・。」

「痛かったら言えよ?」

ゾロがそう言うと後ろにぬるぬるした物が入り口をつついた。

あ・・・入る・・・。

うわー。気持ち悪い!

「どだ?」

「なんか気持ち悪い・・・。」

「こっちに集中するといいかもな。」

そう言ってゾロは前を扱き出した。

「あ!んんっ」

前を扱かれると段々後ろの気持ち悪いのもなくなってくる。

「あ、んふ」

「大丈夫そうだな。」

ゾロが段々と後ろの指を進めてくる。

後ろの指を動かされるとやっぱり少し気持ち悪い。

「ゾロやっぱり・・・。」

「気持ち悪いか?ここら辺にあるはずなんだが・・・。」

ここら辺?

何が?



「ひっ!!」

何!?今の

ゾロの指が後ろの一点にあたった瞬間体中に快感がはしった。

俺の反応を見たゾロは

「ここか。」

執拗に同じ一点を攻めだした。

「あっ!あん、あっ、んんっ!」

攻められた方は堪らない。

今まで感じたことのない快感が身体を駆け巡っている。

「やぁ、んふっ、っロ、助け・・・」

「ん?大丈夫か?」

「ロ、ゾロ、ゾロ」

ゾロの身体を抱きしめたくて必死に愛しい人の名前を呼ぶ。

「ん?」

後ろから指を抜いて、身体を仰向けにしてくれる。

ゾロに向かって手を伸ばすと、ぎゅうっと抱きしめられる。

「どした?」

「俺、こんな感じたことないし・・・。ゾロの顔も見れないし。怖かった。」

正直に答えると、もっと抱きしめられた。

「すまねぇ。」

「え?」

「怖がってんのにうつ伏せにして悪かった。」

そのゾロの声がほんとに申し訳なさそうで

「んーん。でも今から仰向けがいい。」

「わかった。」

そのままゾロに押し倒された。

「さっきの場所でもっかい気持ちよくしてやる。」

「ん」

そういってゾロはもう一度後ろに指を入れ始めた。

「んんっ」

一回入れただけあってさっきほど気持ち悪くない。

「さっきの場所は・・・ここか?」

「ああっ!」

「ここだな」

何度も攻められていると指がもう一本増やされた。

「あふ、ん・・・は、あう」

「サンジ、いいか?」

「んんっ・・・はぁ・・・ゾロ・・・」

ゾロが指をグランドさせるように動かしはじめた。

「あうっ、やぁ、やん!ゾロ!」

「サンジ・・・」

顔を覗かれて顔が熱くなっていく。

「入れていいか?」

「え?」

後ろに熱い塊を押し付けられた。

「これ、入れていいか?」

怖い。

確かに怖いけど

ゾロになら

「いいよ。」

「痛かったら言えよ?」

「う、うん。」

緊張する・・・。

ゾロが後ろに入ってこようとする。

でも少し入ってきただけでもそこから身体が裂けていきそうなほど痛い。

「んんっ!」

でもここで痛いなんて言えない。

「痛いか?」

痛いけど・・・。

「こっちに集中な。」

そう言ってゾロは俺の前を扱き始めた。

「あふ、ん」

前を扱かれると後ろの痛みが多少は和らぐ。

痛いのが和らいだと思ったのかゾロが続きを押し進めてきた。

「んんんっ、はぁ」

でも、やっぱり痛い・・・。

でも、ゾロと一つになりたい。

「はぁ・・・んふ・・・」

「痛いか?」

「だ・・・じょぶ」

「息はけ。もう少しだ。」

体中汗だらけだ。

痛いからどんどん脂汗が吹き出てくる。

「入った。」

「ほんと?」

「ああ。」

ゾロと一つに繋がってる。

そう考えただけで涙が出てきた。

「そんなに我慢してたのか?」

「ちが・・・うれしくて・・・。」

そう言うと優しく頭を撫でてくれた。

「泣くな。」

「うん。」

「愛してる。」

・・・・・。



なんて?

「へ?」

ゾロはいつも簡単にそんな言葉を口にしない。

でも今確かに・・・。

もう一回

「もう一回言って・・・。」

ゾロが目線をそらす。

「ゾロ・・・。」

「愛してる。」

「俺も・・・。」

いつも聞かないゾロの言葉。

「ゾロ、ゾロ。」

無性にゾロとキスしたくて名前を呼んだ。

すぐにキスが送られる。

「ん・・・っ・・・」

「もう無理だ。動いていいか?」

「うん。」

ゾロがゆっくり動き出す。

「ん・・・んんっ・・・」

さっき見つけた一点を攻められる。

「ああっ・・・あん・・・ゃ」

そこを攻められただけで目の前がチカチカする。

「んんっ、うんっ、やんっ」

「っ・・・」

「ロ、ゾロ、んんっ、も」

「っ、イきそうか?」

「ん、んふ、もう」

「一緒にな・・・」

激しく揺さぶられて途切れそうな意識を必死で保とうとする。

最奥を攻められて

「あ、あ、あ、あああああぁぁぁぁ!!!」

「っ、くっ」

俺は意識を手放した。





「?」

目を開けると見慣れない天井。

どこだ、ここ?

船にいて

ゾロに抱えられて

ホテルに来たんだ。

あ・・・

その後俺・・・

ゾロと一つに

////////////。

やっとゾロと一つになったんだ。

「起きたか。」

「え?あ、ゾロ///////////。」

とてもじゃないけど、今まともにゾロの顔が見れない。

俺はモゾモゾと布団の中に隠れた。

「おい。」

「/////////。」

「おい。どした?」

「うう〜〜/////////」

「どっか痛いのか。」

確かに腰はダル重い感じだけど、今はそれどころじゃない。

「おい。」

「恥ずかしい//////。」

「サンジ。」

布団の上から抱きしめられる。

「顔見せてくれ。」

「え?」

「見たい。」

静かに布団をめくられる。

「サンジ。」

めくられると同時にキスの雨が降ってきた。

幸せだなーって思う。

やっとゾロと一つになれて

ゾロにいっぱいキスされて

「ゾロ・・・。」

「俺は嫌いになったりしねぇ。」

「え?」

「不安になるな。不安になったら言え。」

言い方は不器用だけど、ゾロの優しい気持ちが伝わってくる。

「うん。」

「占いなんかしなくていい。」

へ?

今、占いって。

「なんで知ってるの?」

「ナミが言ってた。占いに頼るほど不安にさせるなって。」

ナミさん・・・。

「すまない。」

「いいんだ。役に立たなかったから。」

「?」

「ゾロが俺のこと好きか嫌いかって占ってたんだ。でも結果は嫌いばっかで・・・。」

「・・・・・。」

「そのうち、ほんとに嫌いかもって。バカだな、俺。」

ほんとに、バカだ俺。

「どうやって占ってたんだ?」

「花びらを一枚一枚押さえながら好き嫌いって。そんで一番最後の花びらが結果なんだ。」

「好きから初めて駄目なら、嫌いから初めりゃいいじゃねーか。」

・・・・・。

へ?

・・・・・。

「あはははははっ。」

「なんだよ。」

「確かに!そっか、そういう考え方もあるんだよな!」

急に笑い出した俺にゾロは戸惑っている。

「あ、ゾロ。後始末、ありがと・・・。」

起きたときにさわやかな気分で目が覚めたのは、きっと身体がすっきりしていたからだ。

「おう。」

「でも、ここのホテル代持ってるのか?」

「おう。」

おうって・・・。

「大丈夫?」

「ナミが貸してくれた。」

「え?いつ?」

「船下りる前。」

ナミさんには何でもお見通しか・・・。

「泊まってこいってよ。」

「え?泊まっていいのか。」

「ああ。だからゆっくり休め。」

よかった。

正直船まで帰れるか不安だった。

「なあ、ゾロ。一緒に入って。」

一緒に布団に入って欲しくて布団をめくる。

「おう。」

ゾロが入ってきて当たり前のように腕の中に抱き込まれた。

「ゾロ。」

「ん?」

「ありがと。」

色んな意味をこめた言葉にゾロはキスで答えてくれた。

次の日、船に戻った二人がナミに冷やかされたのは言うまでもない。


えんど。


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